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長井は、最上川舟運の港町として栄えた商工業都市であり、その点で周辺部とは異なる。つまり、江戸時代までは日本の基幹交通は日本海経由の舟運であり、日本海に面した一大海運港であった酒田から、最上川を経由して米沢に至る舟運ルートの終着港が長井であった。すなわち、米沢藩の交易港都市であった。現在でも続く製造業としては、長井紬が有名である。 その名残は現在の長井の産業にも影響しており、農業や農産物加工などのほかに、商業、工業が発展してきた地域である。
工業に関しては、第二次世界大戦前に当時としては珍しく自治体挙げて、東京芝浦電気(現・東芝)の誘致に成功し、その後、東芝の企業城下町として、電気機器関連産業が発展してきた。 その後、1980年代以降の円高と大企業の海外シフトに伴い、東芝の分社化、関連企業の撤退、倒産など長井市の製造業を取り巻く環境は厳しさを増した。こうした中で、長井工業高校と長井市商工観光課、地元製造中小企業、長井商工会議所が連携し、人事育成と地元での雇用創出の取り組みが行われ、全国的にも注目された。
2017.07.13:[応援メッセージ]